日本都市計画家協会 楠本洋二賞は、全国の都市計画・まちづくりにおいて活動する「若きプランナー」を顕彰し、さらなる活躍を期して支援することを目的に、2009 年から2014年まで計6回実施されました。
楠本洋二氏は、日本都市計画家協会の設立発起人の一人で、昭和60年代より民間コンサルタントを主宰し、全国の都市計画コンサルタントを先導してきました。また、都市計画の「理論と実践」をあわせ行うことを生涯の旨として、精力的に全国の都市計画にその足跡を残しています。平成20(2008)年12月にその生涯を閉じましたが、楠本洋二氏の意志を若き都市計画家につなぐことを目的に、節子夫人の申し出と資金の寄贈により本賞が設けられました。
受賞者一覧






楠本洋二氏の略歴
『都市計画は対象とする事柄がどんなに広がっても、それらを空間に落とし込まなければ意味が無い。』
昭和18年 和歌山県和歌山市に生まれる
昭和37年 和歌山県立桐蔭高等学校卒業
昭和37年 東京大学工学部入学
昭和43年 東京大学工学部都市工学科卒業
昭和52年 東京大学大学院博士課程終了
昭和46年 株式会社エックス都市研究所設立 代表取締役
「国土、地域、都市に関する諸課題の基礎的考察を通じて具体的な地域計画として綜合化してゆく地域プランナー集団としての研究所を設立する」(同社設立理念より)
平成9年 法政大学社会人大学院客員教授兼任
平成20年 12月12日逝去
楠本洋二氏の主な取り組み
● 環境と都市の融合を目指して
早くもバブル期において、コンパクトシティや都市農村交流による集落活性化など組み込んだ「NUVO(ニューアーバンビレッジ)構想」や、レイクタウンや埼玉県富士見市のまちづくりに受け継がれた治水とまちづくりとの一体化など、都市の開発と環境の保全の両立は、常に楠本洋二氏の関心の中心にありました。
● 情報社会と都市との接点の模索
昭和59年5月、情報都市の構築を推進する産官学連携型
NPO「高度情報通信都市・計画シンクタンク」を立ち上げました。昭和62年6月、今井晴彦氏との共著「情報都市開発―戦略と実戦」を発表。情報社会の到来が都市にもたらす変化を早期から予見し、ワークスタイルの変化、新たな情報サービス、都市インフラとしての情報基盤の整備手法の検討などを通じて、ネットワーク型の大都市圏構造の計画や情報交流型都市拠点整備に関わり、その具体化を推進しました。